漆作品の取り扱いについて ①

3月の現代工芸アートフェアですが、先日ようやく作品をご購入いただいたお客様に礼状と経歴カードを発送しました。
会期中、多くの方から漆について質問をいただきました。そこで「漆の取扱説明書」を同封することにしました。
内容を二回に別けて記載します。

■漆工芸品の取り扱いについて
汚れた場合、普通の漆器等と同様に中性洗剤をご使用ください。手洗いで落ちない油などの汚れは、スポンジの柔らかい面で軽くこすり洗いを行ってください。洗浄水切り後、すぐに柔らかい布タオル等で乾拭きすることをお勧めします。まれに洗浄した水滴の跡が残ることがありますが、乾拭きすることでそれを防ぐことができます。
電子レンジ・食器乾燥機は使用しないでください。
漆は太陽光(紫外線)に大変弱いです。まず漆の艶が無くなり、そのまま長期放置すると塗膜そのものが消失してしまうことがあります。乾かす必要があるときは必ず陰になる場所に置いてください。一日のうちで数十分でも直射日光を受ける場所に放置することは避けてください。
例えば障子越しの光のように間接的な日光であれば問題はありません。
長期室内に展示する場合は、窓際を避けてください。また乾燥の著しい場所には加湿器を設置や水の入った容器等を傍に置くなど、乾燥を防ぐ予防をしてください。
■漆工芸品の保存
ごくまれに漆塗膜が割れたり剥がれたりすることがありますが、それは漆塗膜の劣化では無く、素地である木材の変形に漆が対応しきれない為に生じます。
気温の高すぎる場所・エアコンが常に効いた乾燥の著しい場所・直射日光の当たる場所は良くありません。湿気の高い場所は漆の硬化を高めますが、極端な環境は素地になる木材にも良くありません。基本的に人間が不快を感じる場所は、漆工芸品にも良くない環境といえます。

いま読み返してみると、重複した箇所もあるし、けっこう読み辛いですね…。ちなみにこれは僕の作品についての言及で、神経質に書いているところがあります。特に紫外線に関しては。いわゆる漆器の扱いと重複する部分もあれば、そうでない部分もあります。

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