京都市内において個展を開催します。どうぞご高覧くださいますようお願いいたします。
◆会場:芦屋画廊kyoto
◆会期:2023年6月30~7月11日/7月21日~7月31日
13:00~20:00 (水)(木)休廊日
※会期は中休みがありますのでご注意ください。

我々が視覚できる物事は、常に外面だけを観て感じることしかできないとすれば、その内面については想像を巡らせることしかできません。私は漆芸を学ぶことによって、物事の外面と内面について考えるようになりました。作品の内面を深く思考し探求すること――、制作はそこから始まります。
素材を加工して「胎」(作品の基となる本体)を制作し、漆芸技術で表面を覆い外面を作ってゆく、その丹念な工程から気づきを得たのは、内面を強く意識することによって自ずと外面に表出してくる何かを表現するべきであるということです。
質感の美も、胎の内面を考え抜くことで、その後の漆芸の行程のひとつひとつが滑らかに繋がり結実することを希求し制作しています。