「漆の強さ」から話を広げ ②

(この前の続き)
話を戻しますが、漆の強度をとことん重視するには、どうすれば良いのでしょうか。
乱暴な言い方になりますが、基本的な漆下地をし、漆塗りの回数をやや多めにすれば、とりあえず丈夫なものにはなります。
少し失敗して塗り重ねが多くなったものや、勉強中のころ制作したものなんかは、使ってみるとかなり丈夫なことがあります。

ちなみに塗り重ねすぎた漆面は、フォルムが崩れあまり美しくありません。
かたちの良さを重視するなら、ただ塗り重ねることはあまり良い方法ではありません。
それより漆下地を薄めにかつ回数を多めに塗り重ねることも丈夫さにつながります。それは同時にフォルムを綺麗に保てることにもなります。

要するに時間と手間を掛けることなのです。

しかしそれが仕事の内容に見合った価格になるのかという、経済的な問題が出てきます。
手間を掛け過ぎて価格に見合わなくなった作品は、ある意味社会性を得にくくなります。
芸術的・美術的な表現を主題にした作品など、多く例外もありますが・・・。

(続く)

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